今時珍しい9人家族の中におけるこちゃる達の日常を考察・・・
障害者?障がい者?
2006年04月03日 (月) | 編集 |
最近、障害者の”害”をひらがな表記にしている事をよく見ます。自分が所属している法人でも「知的障がい者施設○○園」と表記しているところがあり、おそらくそこの園長の方針なんでしょうが、私としては違和感を覚えてしまいます。

ところで、なぜ”害“という字をひらがな表記にするかというと、”害”という漢字が持つイメージの問題のようです。

障害者は“害”を持つものではない。だから、“害”という漢字は適当ではないのだ。そういった考えのようです。

でもこれっていかにも障害者側に立っていない視点でモノを見ている人達の意見だと思います。

だって、障害を持っている人たちにとって、障害とは文字通り“害”ですもの。障害があることによって、何かをしようと思ってもそれによって妨げられてしまう、それがあることによって不利益が生じる、これって”害”以外の何者でもないでしょう。

それと、”障害”という字の”害”だけをひらがなにしたって、読み方は一緒でしょう。

それより、別の呼称を考える方がずっと有意義だと思うのは私だけでしょうか。

それに、障害者が障害者でなくてもよい(呼ばれなくてもいい)世の中にしていく事や福祉サービスを充実させていく事こそが、必要なことだと思うのですが・・・。


そうそう、なぜこんな話題を持ち上げたかというと、私が住んでいる市で、この4月から一斉に“障がい”表記に変更するんだって。

でも、法律は何も変わっていないから法律上の表記の場合は“障害“だそうです。なんだかなー。



ちなみに辞書で”障害”が持つ意味を調べてみると以下のようなものでした。
1 物事の成立や進行の邪魔をするもの。また、妨げること。しょうげ。
「―が生じる」「大悪魔王と雖絶て其自由を―すること能はず/明六雑誌 6」

2 身体の器官が何らかの原因によって十分な機能を果たさないこと。また、そのような状態。
「機能―」「平衡感覚が―される」「血管に―がある」

3 「障害競争」の略。


テーマ:知的障害
ジャンル:福祉・ボランティア
<障害者放置>健診の異常を家族にも知らせず 山口の施設
2005年11月07日 (月) | 編集 |
山口県の知的障害者施設で定期健康診断の結果、精密検査が必要と診断されたにも関わらず、園はその事実を放置し、家族にも伝えなていなかった事が発覚しました。

精密検査を受けさせなかった理由が「検査時にパニックを起こして動き回ったため、何度もやり直したので、検査結果は不正確だと思った」だそうです。

だったら、パニックを起こさなくても良い方法を職員側は考えるべきです。不正確だと思っていたのならなおさらです。

そうでなければ、この利用者(入所、通所している利用者全員とも言えます)の健康をこの園は保証できない事になります。だって、不正確な健康診断をしているのですから。

結局、胸部から腫瘍が発見されました。幸い良性だったそうですが、問題はそこではありません。

こんな事があって良いのでしょうか・・・。

このニュースソースは「続きを読む」に転載してあります。
[続きを読む...]
障害ある女性の死気付かず 搬送、死亡から2時間半後
2005年11月07日 (月) | 編集 |
 兵庫県尼崎市の社団法人「尼崎市知的障害者育成会」が運営する自立訓練施設「ホームながす」で7月、重度障害がある女性(22)の容体が急変、死亡したのに職員が気付かず、通所施設へ送っていたことが17日、分かった。
 通所施設側が異常に気付き、女性を病院へ搬送したのは死亡推定時刻の約2時間半後。同育成会の室田智子会長は「すぐ救急車を呼ぶべきだった。本当に申し訳ない」と話している。
 同育成会によると、7月28日午前8時前、月1回の宿泊訓練のため「ホームながす」で寝ていた女性の顔色が悪いのに気付き、職員が女性の母親に連絡した。職員は母親の指示通り、温かいみそ汁を口に入れるなどしたが反応がなく、約1時間後に車いすなどを使って通所施設「杭瀬福成園」に送った。


以上がニュースの内容です。別のニュースソースでは死亡推定時刻は7:30と出ていました。死因については不明だそうです。

既に亡くなっていたのに「顔色が悪い」としか思わなかった、そして家族の指示とはいえ食事を摂らせようとした、そして通所施設へ送ったこの事実、とても恐ろしい事です。

それに、このニュースソースでは触れられていませんが、衣類の着脱やトイレの介助などこの女性に関わっている時間は他にもあったはずです。

それでも気付かなかった・・・。こんなことってあるんでしょうか?

両親によると、女性は知的障害があり、言葉が不自由で、歩行も介助が必要だったとの事。また、市内の通所施設に通いながら、月1回の割でホームながすに宿泊し、自立訓練を受けていたとの事です。

施設解体
2005年05月29日 (日) | 編集 |
自閉症の記事ではないのですが、知的障害者の施設ではこんな動きがあるようです。

愛知県の春日井コロニーで障害者の施設を解体する動きがあるそうですね。宮城県の先例もありますが、「施設から地域」が本格的な流れになって来ているようです。

障害者の施設で勤務している私としては、微妙な立場なのですが、私個人としてはこの流れについては好意的な印象を持っています。ただし、受け皿と言う面ではどうなのでしょうか?

その当たりがどのようにクリアされるのか、非常に楽しみですね。

ウィングの三つ組
2005年05月18日 (水) | 編集 |
自閉症関連のニュースでこんな記事を見つけました。

これは、乳幼児検診に携わっている保健師を対象に、自閉症の症状を正しく理解しているかを聞いたところ、あまり理解していない事が判明した、という記事で、日本自閉症協会はこの事態を重く見て、厚生労働省に研修のあり方の改善を要求した・・・ということなんです。

質問はどんなものかは把握していませんが、自閉症の特徴でもある3つの症状「独特のこだわり行動」「言語・コミュニケーションの障害」「社会性の障害」がたった35%の保健師しか答えられなかった事は意外でした。早期発見・早期療育は基本です。頑張れ、保健師さん!!

でもね、・・・解答者が83人か・・・、調査にしては少なすぎやしませんか・・・。うーん、これって調査として成り立つのだろうか(-_-;)

こんなこだわりって・・・
2005年05月16日 (月) | 編集 |
3時を過ぎる頃から徐々に子ども達は学校から帰って来て、おやつを食べ、我先にと外へ飛び出します。自転車に野球に砂遊びに、と活発に遊んでいる中、なぜかK君はまだおやつを持ったまま座ってもいません。

なぜか?

それは…イスを引いてもらうまで待ってるんだってさ(-_-;)
そんな構造化させるなよー(T_T)

「しんぶんでーしんぶんでー」
2005年04月30日 (土) | 編集 |
こちゃるの父のちゃるでございます。

普段このblogは妻が書いているのですが、私も書いてみようかと思い、筆をしたためた次第でございます。

私は某知的障害児施設で働いているので今回はその事でも書きましょうかね…

施設の紹介はさておき、私は小学生の自閉症のお子さんを担当させてもらってます。

言葉がある子もない子もいますが、やっぱりコミュニケーションという意味ではあるほうが取りやすい(逆に取りにくい事もありますが…)ですが、今回は言葉があまりない(エコラリアあり)お子さんとのこんなエピソードを紹介したいと思いますm(_ _)m

この施設では食事はだいたい6時からなのですが、ある自閉症の子がその時間を過ぎても一向に出てこようとしません。そしてしばらく経つと出てくるんですね。私何か理由があると思い、観察しました。

どうやら…6時10分なんです、部屋から出てくる時間が!
という事は…そうなんです。彼は「おじゃる丸」が見たかったのです。

そういわれれば最近絵に赤と黄と青の人形らしきものをよく書いていました。あれはアカネとキスケとアオベエだったんだね、D君!
そして「しんぶんでーしんぶんでー、マニラ…」と歌っていたのは「進めー進めー、我ら月光町ちっちゃいものくらぶ」だったんだね!D君!

しかし小学生でマニラはないだろうと思っていましたが…謎が解けた分距離がせばまったかな、と思ったエピソードでした(*^_^*)

こんな駄文を不定期でupしていきたいと思っております。どうぞよろしくm(_ _)m